初夏より、
初めて「ツバメ」の生態を垣間見ることになり、
この番(つがい)が、というよりもツバメの夫婦というのは
24時間体制で子ども達を育てるという子煩悩さ、らしい。
この徹底ぶりに感じ入り、頭が下がるばかり。
お母さんツバメはとても心配性な性格らしく、エサをやるついでに
巣から顔を出したがるヒナ達の頭を押さえこんだりしている。
お父さんはというと、エサをやるとすぐさま踵を返し
飛んでいってしまう。こちらは案外大らかそうだ。
夜明け~日没まで、親ツバメ達は休むことなくエサを摂り、
そしてひたすら与える。未だ小さすぎるヒナ達が、
フンを外へ出せないときには巣の中が汚れないように、
そのフンをくわえて外に放りに行く。(すごいぞ。)
時おり、カラスが近くを飛んでいようものなら
「ツーピーツーピー」と声高く鳴き知らせ、それを合図にヒナ達も
急に静かになり伏せる。父親と母親が交互にエサを摂りに行き、
交互に監視もしているようだ。
もうヒナ達の産毛はすっかりとれてしまい、燕尾服もお似合いだ。
もはや小さくなってしまった巣の中で、ふちで、羽ばたきの練習をする。
中でも好奇心の強いヒナは巣から飛び出して近くの出っ張りに
とまったりしている。その表情は、なんだか得意げだ。
ある夕方、どこからか数羽のツバメが飛んできて、
あちこちの電線にとまったり、巣の周りを迂回したりと
とても賑やかな様子になった。すると、子ども達も
つられて巣から飛び立った!おお、まさしく巣立ちーーーーっ!
前もって調べた資料で読んだ光景だ。巣立ちを促すのか、
見守っているのか、祝っているのか、こうして数羽のツバメが
やってくるという。それから数日、子ども達も親達も巣に入ったり
出たりしていた。遂には見事に育った3羽はいなくなってしまい、
今では夫婦だけが巣を見渡せる看板前のスポットライトの上で
毎夜、静かに眠っている。母よ、父よ、「お疲れ様でした。」
今回段ボールで作った「フン受け」には防水加工のうえ、
数枚の新聞紙を重ね、汚れたら1枚ずつめくり取れるように
しておいた。これなら一瞬の作業でツバメ達を驚かせることも
ないだろうと。
今後の課題としては、親が休息をとれる場所を作る事だ・・・
って、期待? え? もしかして・・・
ハイ、またのお越しをお待ち申し上げております!!
始まりました。
冷え冷え保冷BOX!
今年もお世話になりまっせ。